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転生回遊女』(小学館文庫)の文庫化を記念して、ミニトーク&サイン会を開催します。
ゲストは『萌の朱雀』(’96年) でカンヌ国際映画祭新人監督賞を史上最年少受賞し
生まれ育った奈良で映画を撮り続けている映画監督の河瀨直美さん。

(主人公の)桂子は、動物的に感覚的にその激流のごとく波乱に満ちた人生を流れ流され、それでも意志をもって生きてゆく。本当の潔さを、私は桂子から学ぶのだ」と本書にコメントを寄せている河瀨さんと、“今”という時代を生き抜く女性の力について語り合います。

 

 

『転生回遊女』小学館文庫化記念 小池昌代ミニトーク&サイン会
ゲスト:河瀨直美監督

■日時:  2012年10月22日(月)午後7時〜
■会場:  代官山 蔦屋書店・一号館一階・総合インフォメーション
■受付開始:2012年10月5日(金)朝7時より
■ご予約&お問合せ:03-3770-2525(営業時間内:朝7時〜深夜26時)
■ご参加方法:
10月5日(金)朝7時より、代官山 蔦屋書店・一号館一階レジカウンターにて、
『転生回遊女』(小学館文庫・650円)をお買い上げの方にイベント参加券を配布。お電話での本と整理券の取り置きもできます。

※河瀨直美(かわせ・なおみ)
*公式サイト:http://www.kawasenaomi.com
*公式ツイッターアカウント:@KawaseNAOMI

 

小説『転生回遊女』(小学館文庫)が文庫化されました。解説:河瀨直美。

主人公は、十八歳の桂子。奔放な女の子で、母のあとを継ぎ、役者のたまごとして生きていきます。次々と男のひとを魅了しますが、彼女の魂は、とどまることを知らず、常にここでないどこかをめざしてタビ=旅に出るのです。樹木と通じ、樹木と心を通わせ、風のように。鳥のように。題名に桂子のすべてがあります。「転がり落ちながら、羽ばたきながら、自由自在に回遊する、現代の遊女の転生譚」。このあとも、書き続けていきたい女の子です。七十歳、八十歳の桂子に、わたし自身が逢いたいから。(小池昌代)

 

 

小説『弦と響』(光文社文庫)が装丁も新たに文庫化されました。

解説:清水良典。

弦楽四重奏団のラストコンサートの一日を小説にしたものです。四重奏団の四人ばかりでなく、彼らを取り囲む様々な人間たち、そしてホールという空間、そこに響く音楽が、この本の主役です。光の当たる場所と影になる場所を交互に織り込んだ、「音楽が生まれる場所」についての小説でもあります。(小池昌代)